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なぜホームセンターは「大都市の駅前」に進出するのか カインズやコーナンが“おしゃれ店舗”に変身するワケ:スピン経済の歩き方(5/8 ページ)
人口減少が深刻な日本だが、ホームセンターの数は増えている。プレーヤーが増える中、各社が生き残る道は……。
ホームセンターがニトリになれる理由
では、ホームセンターはニトリの牙城を崩せるのか。そのポテンシャルがあることは、既にあるホームセンターのプレーヤーが証明している。
九州を中心に363店舖を展開しているナフコだ。
同社は1947年、北九州の家具店が発祥ということもあり、2010年に家具とホームファッションアイテムを中心に取り扱う新業態「TWO-ONE STYLE」をスタート。家具からインテリアまで幅広く取り扱っておりニトリと遜色がない。公式Webサイトで紹介している店舗をカウントしたら100を超えていた。
さらに、ニトリのように都市型店舗にも進出している。2022年4月、松坂屋静岡店を出店。これまでの郊外店舗とは異なり、より都市部の客を意識して、さまざまなインテリアを五感で体験できるようにしているほか、ガーデンニングなどの品ぞろえも充実させているのだ。
さて、このような話を聞くと、ホームセンターが生き残っていくにはニトリやイケアなどの分野に積極的に進出して、客を奪っていくしか道がないと思うかもしれない。しかし、実はそこも微妙だ。
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