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団地の「若返り」に貢献 無印のリノベが、若年層にウケている納得の理由(3/5 ページ)
2012年から、無印良品とUR都市機構が行っている団地のリノベーションプロジェクトが好調だ。団地の中には住民の8割弱を40代以下が占めるものもあるといい、なぜ今若者に団地がウケているのか取材した。
変えたところと、変えなかったところ
団地の物件は天井が低く、収納スペースが不十分なため、狭くなりがちだ。リノベーションでは狭さを解消する工夫が随所に見られる。
キッチンは脚のない「持出しキッチン」とし、ゴミ箱や食器棚などを収納できるスペースを確保した。脚のない構造は真新しい印象を与える。モデルルームではキッチンを従前より短くした分、新たに洗濯機を設置できる空間を残している。
押入は基本的に以前の場所から変更していないが、モデルルームではそのうち1つを打ち抜き、部屋同士を行き来できるようにしている。完全にスケルトンにするのではなく、残せる部分はできるだけ活用しながらリノベーションしていることが分かる。コストを抑えられるメリットもあるのだろう。
なお、技術的に更新が難しい浴室はメタル水栓などの導入にとどめている。また、リノベーション物件は団地内の一部の部屋に限られるため、同プロジェクトを通じて建物外観の更新は行っていない。
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