コラム
半年で来場17万人 36年ぶりに復活したエビスの施設、人気の秘密は?:週末に「へえ」な話(2/4 ページ)
36年ぶりに復活した「エビスビールの体験施設」が盛り上がっている。目標の来場者数「20万人」はほぼ達成する見込みで、有料のツアーも予約がなかなかとれない状況が続いている。人気の秘密は……。
「恵比寿停車場」の写真が気になる
「過去」はミュージアムのスペースである。壁面いっぱいに当時の写真が飾られていて、エビスビールのルーツなどが紹介されている。
個人的に気になったのは、ビールを運ぶために設けられた「恵比寿停車場」の写真である。線路を横切る歩道があって、そこに掘っ立て小屋があるのだ。大人1人が入れるほどの建物で、顔の大きさ程度の小窓が付いている。
写真を飾るにあたって、サッポロビールの担当者も「この建物はなに?」と気になったそうで、JR東日本に問い合わせたそうだ。返ってきた答えは「分からない」。関係者でさえも正体がよく分からない貴重な写真が並んでいるのだ。
「現在」は、ビールを醸造している場所である。実際にビールをつくっているタンクをガラス越しに眺められるようになっていて、その姿はまるで神殿のようである。
ここでしか味わえないビールをつくっていて、作業をしているのは3〜4人ほど。醸造スペースの地下でビールを発酵させて、できたてのビールを10リットルの樽に詰めているそうだ。ちなみに、1回でつくれるビールは、500ml缶で換算すると2000本ほどである。
そして「未来」のスペースは、どうなっているのか。地下からエレベータで運ばれてきた、ビールを提供している。スタンディングを含めて110席ほど設けていて、取材時(平日の午後6時ごろ)も仕事帰りのサラリーマン風の男性が“新鮮なビール”を楽しんでいる姿を目にした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ウイスキー蒸溜所「1万円ツアー」が盛況 サントリーが強気の値付けでも、満席が続く理由
サントリーのウイスキー蒸溜所が盛況である。大阪の山崎と山梨の白州にそれぞれ蒸溜所があるが、いずれも来客数が増えている。その理由を取材したところ、気になるツアーが盛り上がっているという。それは……。
タコハイって何味? サントリーの謎めいた商品が爆売れした背景
サントリーが3月に発売した「タコハイ」が好調だ。しかしながら、タコハイとは何か知らない人も多いはず。それなのにテレビCMでは、結局どんな飲みものなのか明かさない手法を採用した。結局、どんな商品なのか。そして、なぜ売れたのか。
なぜスーパードライから“細い缶”が登場するのか 「モンスター」と同じサイズ
アサヒビールが2月27日に発売する「アサヒスーパードライ スマート缶」は、若年層をターゲットにした新商品だ。開発背景や狙いを聞いた。
「サントリー生ビール」が売れている ヒットの背景に“違和感”あり
4月に登場した「サントリー生ビール」が売れている。その要因として、味わいやマーケティングなどが挙げられるだろうが、筆者は「パッケージデザイン」が気になった。どういうことかというと……。





