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スズキ、車用の消臭芳香剤を開発 自動運転で「全員酔う」可能性見据え
スズキは10月11日、エステーと共同開発した車用の消臭芳香剤「Air Forest YOWAN車用エアケアキューブ」を発表した。スズキの公式ECサイトとスズキ販売店にて、2025年春までに発売予定。
【訂正:2024年10月16日10時59分 表記に誤りがあったため、タイトルを修正いたしました。】
スズキは10月11日、エステーと共同開発した車用の消臭芳香剤「Air Forest YOWAN(エアフォレスト ヨワン)車用エアケアキューブ」を発表した。スズキの公式ECサイトとスズキ販売店にて、2025年春までに発売予定。
スズキが4104人に対し社内調査を実施したところ、自動車に同乗する人の約23%が「乗り物酔いに困っている」と回答。このうち約64%が「車内のにおいなどの不快感が自身の車酔いに影響していると思う」と答えたため、エステーとの共同開発に至ったという。
Air Forest YOWANは、これまで廃棄されていたトドマツの間伐材を活用している。トドマツから抽出した天然精油には高い消臭効果があり、その香りで車内の空気の質を改善するという。
内容量は29.5グラムで、香りは1〜2カ月ほど持続する。中身のキューブはつめかえ方式で、つめかえ用(別売り)を購入すると繰り返し香りを楽しめる。
従来、運転者は乗り物酔いが起こりにくいとされてきた。しかし、自動運転の技術が発達すると搭乗者全員が乗り物酔いの対象になるため、スズキは「車酔いに関する課題は今後さらに増える」と予想している。両社は「それぞれの強みを生かし、快適な移動空間を提供することに取り組む」とコメントした。
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