Hakuhodo DY ONE、「徹底伴走AIコーチング」開始 狙いは?
博報堂DYグループのデジタルマーケティングのナレッジやリソースを集約した新会社Hakuhodo DY ONEは、企業の生成AI活用を支援するリスキリングサービス「徹底伴走AIコーチング」の提供を開始した。
博報堂DYグループのデジタルマーケティングのナレッジやリソースを集約した新会社Hakuhodo DY ONEは、企業の生成AI活用を支援するリスキリングサービス「徹底伴走AIコーチング」の提供を開始した。従業員それぞれの業務や役割、性格に合わせた生成AI活用をコーチング(指導)していくことによって、業務効率化と組織全体の生産性向上を図る。
企業内に「生成AI活用の仕組み」構築 “博報堂流”内容は?
生成AI活用による業務の効率化や、企業競争力の強化への期待は高まるばかりだ。だが、多くの企業が生成AIの導入・活用環境やルール整備を実行している一方で、十分に業務で活用しきれていないという課題もある。そこで同社は、自社内で培ったノウハウを基に、従業員にAIの基礎知識やスキル習得までを総合的に支援するサービスを用意した。
同サービスでは、コーチと従業員がチームを組み、各個人の業務における生成AIの活用にコーチが伴走する。利用シーンの設定や振り返り、評価・プロンプトフィードバックを実行し、従業員に業務での生成AIの活用価値や活用イメージを実感してもらう。このプロセスを通すことによって、従業員の自発性と自主性を引き出し、組織全体のAI活用を促進させる狙いがある。
AI基礎セミナーでは、業務での活用を想定しながら生成AIの技術的な仕組みを教育する。今後の生成AIの進化や、社会での影響力も学ぶ。プロンプトレクチャーでは、AIに対する指示文であるプロンプトの基礎を学び、ビジネスで基礎スキルとなるAIとのコミュニケーション力を鍛えるという。
最新事例を紹介しながら実業務での生成AIの活用シーンを共有し、従業員の利用意識も高める。生成AIを用いたワークショップでは、プログラムを体験することによって、業務にどんな変化をもたらすのかを実感できるようにした。
最終的にフィードバックとして、ITリテラシー、生成AI基礎力、プロセス・エンジニアリング、プロンプト・エンジニアリング、生成AI活用に対する取り組み姿勢といった5つの評価項目に基づき評価を行う。フィードバックすることによって、従業員の生成AI活用に対するモチベーションを高め、チームビルディングも後押しする。
生成AI活用における従業員一人ひとりの特性と社内の活用度引き上げに必要な課題を明らかにすることで、企業はよりスムーズに次のステップに進めるという。
Hakuhodo DY ONEのDXコンサルティング本部は、AI活用推進、CX改革、事業戦略など幅広い領域でのコンサルティング支援を手掛けている。AI活用推進においてはユースケースの企画構想・AIエンジニアリング・クリエイティブなど、さまざまな企業の生成AIによるビジネス変革、オペレーションやマーケティングの改革に取り組む。
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