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なぜビッグマックの価格は「450円→480円」に上がったのか『ビッグマックと弱い円ができるまで』(2/2 ページ)

ビックマックが450円から480円に値上げした。そもそもビッグマックの値段はどのように決まって、なぜ値上げしたのか。

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ビッグマックと弱い円ができるまで』(著・佐々木融/クロスメディア・パブリッシング)

 最近ビッグマックの値段が値上がりしたのは、ビッグマックをつくるための材料の値段が上がっているからだと考えられる。このほか、最近ニュースでも、働く人の給料が上がっているという話をよく耳にする。つまり、人件費の上昇が値上がりの理由のひとつになっている可能性もある。このほか、電気代やガス代も上がっているからそれも値上がりの理由だろう。

 マクドナルド以外のお店で売っているいろいろな物の値段も、同じようにそれらをつくってお店で買えるようにするためにお金がかかる。難しい言葉を使うと、これを「コスト」と言う。日本語では「費用」と言う。

 ちなみにビッグマックの値段は日本の都市部だと少し高めになっている。大きな都市だと人件費やお店を建てる土地にかかる費用が他の場所に比べて高いからだと思われる。

【まとめ】

ビッグマックは、多くのモノとヒトがかかわって、つくられている。

著者プロフィール:佐々木 融(ささき・とおる)

ふくおかフィナンシャルグループ・チーフストラテジスト

 1992年上智大学外国語学部英語学科卒業後、日本銀行入行。調査統計局、札幌支店を経て1994年から1997年まで国際局(当時)為替課に配属。市場調査・分析の他、為替市場介入も担当。その後考査局を経て、2000年7月よりニューヨーク事務所に配属され、NY連邦準備銀行等、米国当局と情報交換を行いつつ、外国為替市場を含めたNY市場全般の情報収集・調査・分析を担当。

 2003年4月、JPモルガン・チェース銀行にチーフFXストラテジストとして入行。2009年6月債券為替調査部長、2010年5月マネジング・ディレクター、2015年6月市場調査本部長。20年以上にわたってJPモルガンの世界全体のオフィシャルな円相場予想作成の責任者を務める。2023年12月より現職。

 日経ヴェリタス為替アナリストランキング、2016年及び2018年〜2021年まで4年連続1位。インスティテューショナル・インベスターズ誌日本為替アナリストランキング、2019年、2020年1位。2024年3月、財務省「国際収支に関する懇談会」委員。著書に『弱い日本の強い円』(日本経済新聞社、2011年)『インフレで私たちの収入は本当に増えるのか?』(ダイヤモンド社、2013)がある。


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