モスとミスドのコラボ店は、なぜ“ポツンと1店舗”だったのか 増やせなかった「どうしようもない」理由:週末に「へえ」な話(2/4 ページ)
モスとミスドのコラボ店「MOSDO!」が、新三郷の「ららぽーと」に出店した。大手外食チェーンのコラボ店は15年ほど前に登場したのに、なぜ伸び悩んでいるのか。その背景にあるのは……。
「2つ」の疑問
関空店が閉店したのは、2020年9月のこと。その後、広島店のみで運営を続けてきたわけだが、9年ぶりに「モスド」の店が誕生したのだ。
店名は「ららぽーと新三郷店」(10月25日オープン、埼玉県三郷市)。JR新三郷駅から徒歩2〜3分のところに商業施設「ららぽーと」があって、その中に店を構えたのだ。
店の特徴は、モスとミスドの商品を提供しているので、原点タイプである。ハンバーガーの価格に386円(イートインの場合)の追加で、好きなドーナツとドリンクが付くセットも販売する。
また、同店限定のハンバーガーとして「海鮮明太もんじゃ焼き風バーガー」(440円)を新たに開発した。特徴は、海鮮かきあげに、もんじゃ焼き風の明太もんじゃソースをかけていること。東京の下町で生まれた「もんじゃ焼き」をモス風にアレンジした商品になる。
さて、ここで「2つの疑問」を感じた読者もいるかもしれない。1つは、なぜ9年ぶりに新店舗を出したのか。もう1つは、なぜ店をどんどん増やさなかったのか、である。
仮説としては「うまくいっていない」ことが挙げられる。京都も恵比寿も関空の店も、閉店に追い込まれた。「ポツンと広島の店だけはあるけれど、細々と営業を続けているんでしょ」などと思われたかもしれないが、実はそうでもないようだ。
コロナが広がった2020年は、さすがに売り上げが落ち込んだものの、その後は回復している。直近の売り上げをみると、対前年比で114%である。好調の理由について、モスフードサービスの川口直哉さんに聞いたところ「次々にキャンペーンを展開できることが大きい」という。どういうことか。
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