おにぎりの「ぼんご」が認めた「こんが」1日2500個を販売、それでも「なかなか儲からない」理由は?:利益よりも伝えたいこと(4/5 ページ)
「おにぎりブーム」の火付け役と言われる大塚の「おにぎりぼんご」。同店が唯一、ぼんご直伝として出店を認めたのが「おにぎり こんが」だ。羽田空港の店舗では、ぼんごよりも多い1日2000〜2500個を販売する。どのように人気を獲得してきたのか。
1日2500個を販売。一番人気は「牛すき焼き」
現在こんがは蒲田、赤坂、羽田空港 第3ターミナル、鎌倉の4店舗を直営で運営しており、11月8日に羽田空港 第2ターミナルでのオープンが決まっている。12月には地方での出店も確定しており、この出店は初のフランチャイズ展開となる。あえて客層が異なるエリアに出店する戦略なのかと予想したが、そうではないとのこと。
「こんがを始めた目的は単に利益を上げることではなく、『ぼんごのおにぎりの魅力を広める』ことです。むやみに店舗を拡大する意思はなく、2号店目以降は商業施設や物件のオーナーから出店の打診をいただき、理念に共感してもらえる方とご一緒していったところ、たまたま現在の立地になりました」
とはいえ、やはり客層は大きく異なるそうで、蒲田店は近隣住民や学生、同エリアで働く人々、赤坂Bizタワー店はオフィスワーカー中心、羽田第3ターミナル店は国際線を利用する旅行者がほとんどだ。
最も売れ行きがいいのは羽田第3ターミナル店で、1日に2000〜2500個が売れる。続く赤坂Bizタワー店は1日1000〜1500個で、TBSに隣接していることからケータリング需要も高いという。ぼんごでは1日1200〜1500個が売れると右近氏が話していたが、羽田第3ターミナル店はそれよりも多い。合田氏いわく、「おにぎり専門店としては、日本トップクラスの販売数ではないか」とのこと。
「当社では大田区にセントラルキッチンを設けて、そこで具材の仕込みを行い全店に配送する体制を取っています。おにぎりは注文を受けてからつくるのですが、2〜3人の職人で効率よく対応し、行列になりづらいオペレーションに注力しています」
創業からしばらくは「卵黄の醤油漬け+肉そぼろ」が一番人気だったが、現在は「卵黄の醤油漬け+牛すき焼き」が最も売れているそうだ。2位は「卵黄+肉そぼろ」で、3位以降は「鮭」「筋子」といった定番が続く。
「狙い通り、牛すき焼きは外国人のお客さまにも大人気です。とある欧米の男性は、1日に7回も羽田第3ターミナル店に来店して、7回連続で牛すき焼きを購入されました」
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