サントリーは、ウイスキー「響40年」を100本限定で抽選販売すると発表した。11月5日から募集を開始し、2025年5月27日に400万円で発売する。近年、ジャパニーズウイスキーは世界的な注目を集めており、2020年に同社が限定発売した「山崎55年」(定価300万円)はオークションで8000万円ほどで落札されるなど話題を呼んだ。
「響」ブランドは、1989年に創業90周年を記念して発売した。今回、数量限定で抽選販売する「響40年」は、40年以上熟成した超長期熟成の原酒を使用した。
山崎モルト原酒、白州モルト原酒、知多グレーン原酒の中から、1978年蒸溜の山崎ホワイトオーク樽原酒や、1981年蒸溜の白州ピーテッドモルト原酒、1979年蒸溜の知多グレーン原酒など、熟成のピークを迎えた原酒を厳選しブレンドしたという。
パッケージは、超長期熟成原酒の琥珀(こはく)色を映すクリスタルボトルに、ボトルキャップには日本の伝統工芸である蒔絵(まきえ)を施した。十二面の木箱の側面には異なる12種類の木材を使用し、日本の季節の移ろいを表現した。
同社は2020年に「山崎55年」を今回同様に100本限定で抽選販売した。人気が高まるジャパニーズウイスキーだが、今回もプレミアム価格で売買されるか。
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