アマゾフのマトリックスから読み解く2つの成長戦略
企業の成長戦略を分析する際によく使われるのが、イゴール・アンゾフが考案したマトリックスだ。以下の図をご覧いただきたい。
このマトリックスは、商品とサービス、市場と顧客という2つの軸で企業の成長戦略を整理する。「既存の製品・サービス」か「新商品・サービス」かという軸と、「既存の市場・顧客」を対象とするか「新市場・顧客」を開拓するのかという軸を組み合わせることで、「市場浸透」「新商品開発」「新市場開拓」「多角化」という4つの戦略が導き出される。
おかげ庵は、このマトリックスで見ると「新市場開拓」と「新商品開発」という二つの成長戦略を狙っていることが分かる。
和テイストに価値を感じる中高年層や、「お団子を自分で焼く」という体験価値を重視するファミリー層などの新たな顧客開拓。そして、従来の「独自メニューと気軽に地元感覚でくつろげるカフェ空間」というコメダ珈琲店とは異なる、和の雰囲気と和スイーツという新商品の投入。この2つの戦略により、新規顧客の獲得と既存顧客の来店頻度向上を図っていると考えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ロイヤルホスト、冬メニューに注力 「ホテルの結婚式のような」豪華料理で勝負
ファミリーレストランチェーン「ロイヤルホスト」は11月27日から、冬季フェア「Good JAPAN 冬のご馳走」を販売する。
なぜ、松のやは「290円朝食」にこだわる? ターゲティングとポジショニング戦略から見えた“必然”
この価格設定は、同業他社と比較しても圧倒的である。
やよい軒が“ロボ化”してまで死守した「ご飯おかわり自由」
コロナ禍でライフスタイルが変容する中、大手外食チェーンが「朝食」の時間帯を狙った戦略を展開する。やよい軒では、2006年の創業時から朝食メニューを提供している。メニューの開発経緯や戦略について運営企業に取材した。
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
ドンキ「あんだく溺れ天津飯」が爆売れ あんが“容器の限界”超えてしまい、開発時は難航
ドンキで「あんだく溺れ天津飯」が売れている。“偏愛”に振り切った商品だからこそ、開発時は苦労したという。
