2015年7月27日以前の記事
検索
連載

コメダのレア業態、「団子が焼ける」喫茶店はわずか14店舗 なぜやっている?(2/4 ページ)

その戦略を、マーケティング側面から探る。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

おかげ庵のマーケティング戦略を考察

 マーケティングの側面から分析すると、コメダホールディングスは以下の戦略があると考えられる。

1. 周辺需要の拡大

 看板メニューで多くの顧客を抱えるコメダ珈琲店。しかし同社は、既存顧客の満足度向上だけでなく、新たな顧客層の開拓も視野に入れる。おかげ庵という新業態で、既存顧客の来店頻度アップと新規顧客の取り込みを同時に狙う。これは、マーケティング用語で「周辺需要の拡大」と呼ばれるリーダーの戦略の定石の一つだ。

2. ブランドイメージの多様化

 コメダ珈琲店は、モーニングやシロノワールといったイメージが強い。しかし、和テイストの空間とメニューで展開するおかげ庵は、従来と異なる魅力を打ち出し、より幅広い層にアピールできるようブランドイメージの多様化を図っている。

3. テストマーケティングの実践

 全14店舗という限定的な展開は、新たな業態の成功可能性を検証するためのテストマーケティングの側面が強いと考えられる。顧客の反応や収益性を分析することで、今後の展開の方向性を検討できる。


冷やしぜんざい(670〜800円)

お抹茶(530〜680円)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る