インタビュー
シロカの「おうちいろり」1カ月で完売 アイデアは“社長の自宅”で浮かんだ、なぜ?:煙が出にくい工夫も(2/4 ページ)
おうち居酒屋やホームパーティにも使える、シロカの卓上調理家電「おうちいろり」。開発のキッカケなどを担当者に聞いた。
「食」と「会話」を楽しむ時間を創出する製品を考案
おうちいろりは、商品名の通り、囲炉裏(いろり)をモチーフにした商品となる。おいしいものを卓上で味わえるのはもちろん、料理の過程や会話を楽しみながら日々使えることを意識してつくられている。
開発のきっかけとして、J野氏はこのように語った。「コロナ禍で外食ができなかった際、社長の家で食事をしながらコミュニケーションを取る機会があった。そうして『誰かと過ごす時間』や『みんなで食卓を囲む』の大切さを再認識したことで、コロナが明けたタイミングでソーシャルディスタンスを気にせずに食と会話を楽しむ時間を創出する商品をつくりたいと考えた」
キッチン家電などを手掛ける同社は、商品開発の過程で顧客にヒアリングを行い、その内容を反映していくこともある。一方で、おうちいろりについては「食とコミュニケーションを楽しめるものをつくりたい」といった強い思いがあり、当初決めた要件に対して妥協することなく、長い時間と労力を費やした商品だという。
体験から得られるリアルな価値の解像度を上げるべく、ろばた焼きの店舗に訪れたことも。「企画担当者だけでなくデザイナーも同行することで、会話の隔たりになるような大きな形状は避けるなど、体験学習の成果を商品開発に生かした」
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