インタビュー
シロカの「おうちいろり」1カ月で完売 アイデアは“社長の自宅”で浮かんだ、なぜ?:煙が出にくい工夫も(4/4 ページ)
おうち居酒屋やホームパーティにも使える、シロカの卓上調理家電「おうちいろり」。開発のキッカケなどを担当者に聞いた。
初回生産分は1カ月で完売
2023年12月に発売したおうちいろりは、初回生産分が1カ月で完売。その後も順調に出荷を進めている。台数は非公開とのことだが「おおむね目標通りに推移している」とのことだ。
「便利調理家電のような課題解決型の商品ではなく、付加価値を提供するタイプの商品となるため、その魅力をどう伝えていくかは当初から工夫していた。実際に使用した人の感想や利用中の画像をプロモーションにも反映していくことで、より具体的に商品の魅力を伝えていくようにしている」
ラインアップは土鍋・蒸し皿ありの「SQ-D151D」と、土鍋・蒸し皿なしの「SQ-D151」の2種類がある。発売当初は土鍋ありのモデルが好調だったが、現在は差分なく出荷しているという。
「おうちいろりを購入する顧客は、調理できるバリエーションの多さに魅力を感じてもらっている。そういう意味で、当初は土鍋付きのほうが売れる傾向にあったのでは」とJ野氏は見ている。
一方、社内からは「『何台売るか』だけを重視してはいけない」といった声もある。おうちいろりのテーマは「会話を楽しむ時間を創出する」。このことを忘れずに、商品を提案していくそうだ。
調理道具としての便利さだけでなく、「誰かと過ごす時間の価値」や「みんなで食卓を囲むことの大切さ」を再認識し、“食と会話を楽しむ時間”を創出する製品を提供したいといった思いで開発されたおうちいろり。今後の展開にも注目したい。
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