大学生に聞いた、賃金や待遇に“マイナス”イメージがある業界 「医療・福祉・介護」を抑えた1位は?
昨今の物価高等の影響もあり、さらに社会的関心が高まっている「賃金・待遇」について、大学生・正社員・企業は、それぞれどこの業界にプラスイメージ、マイナスイメージを抱いているのか。マイナビが調査を実施した。
賃金や待遇について、大学生・正社員・企業はそれぞれどの業界にプラスイメージ、マイナスイメージを抱いているのか。マイナビが調査を実施した。
賃金や待遇に“マイナス”イメージがある業界は?
「賃金・待遇」にプラスイメージのある業界について、正社員の1位は「商社」(19.3%)となった。次いで、「IT・通信・インターネット」(18.7%)、「金融・保険」(15.5%)と続いた。
大学生では「金融・保険」がトップとなり26.9%。以降は「商社」(26.6%)、「不動産・建設・設備」(17.3%)となった。
企業は「生活関連 (薬品・アパレル・化粧品・日用品など)」が最も多く40.4%に上った。次いで「商社」(32.4%)、「金融・保険」(30.5%)という結果に。
一方で、マイナスイメージを抱く業界について、正社員の1位は「フードサービス」(13.2%)となった。その他「医療・福祉・介護」(12.7%)、「サービス」(12.2%)が上位となった。
大学生は「サービス」が1位となり、34.4%。2位は「医療・福祉・介護」(31.0%)、3位は「生活関連」(30.1%)と続いた。
企業は「レジャー」(62.6%)が最も多い結果となった。以降は「医療・福祉・介護」(38.6%)、3位は「運輸・交通・物流・倉庫」(36.9%)となった。
正社員を対象に各業界の最も高いプラスイメージを調査すると、「IT・通信・インターネット」では「将来性」で21.8%。「商社」では「給与・待遇」(19.3%)、「コンサルティング」では「実力主義・能力主義」(15.1%)、「マスコミ・広告・デザイン」では「社会全体への影響力」(14.9%)、「医療・福祉・介護」では「人の役に立つ」(30.7%)、「公的機関」では「安定性」(24.8%)となった。
調査担当者は「各業界に対するイメージには、大学生、正社員、企業それぞれで違いがあることが明らかになった。企業と個人のギャップだけでなく、大学生と正社員のイメージにもギャップがみられ、社会人経験の有無によっても業界イメージは異なるようだ」とコメントした。
調査は正社員(従業員数3人以上の企業に所属している全国の20〜50代)2万2468件、企業(従業員数3人以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人)2182件、大学生(2025年3月卒業予定の全国大学4年生および院2年生)1764件を対象に実施した。
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