教育支援プログラム開発などを手掛けるスタートアップClassroom Adventure(東京都中央区)は、「闇バイト」をテーマにしたゲームプログラム「レイの失踪」をリリースした。実際のSNSのやりとりなどを模したプレー体験を通じて、闇バイトの危険性を伝える。教育プログラムとして、すでに国内教育機関での導入が決まっている。
近年、若者がSNSなどから特殊詐欺や強盗などの凶悪犯罪に加担してしまう、いわゆる「闇バイト」が問題になっている。2024年には警視庁による闇バイトに対する警告が1万件以上にのぼり、実際に闇バイトによる事件の報道も多くみられるようになった。逮捕者の約8割が10〜20代の若者であり、犯罪であるという意識が弱いまま応募してしまう人も多く、一度参加すると「通報するぞ」「家族が危ない」などの脅しを受け、抜け出すことが難しいことも知られている。
「レイの失踪」は、闇バイトに実際に加担していく様子を「追体験」しながら危険性を学ぶ教育プログラム。開発元のClassroom Adventureが全国の教育機関に出張授業を行い、学生に実際にプレーしてもらいながら理解を深めていくという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
人口815人の村を「AR貞子」が救う? 奈良県・下北山村がだいぶ思い切ったコラボを決めたワケ
奈良県、下北山村が「貞子」とコラボした企画が盛り上がっている。ARをつかった観光アプリを開発し、貞子が村内の名所から出現するという企画だ。下北山村はなぜ貞子とのコラボを決めたのか、担当者に聞いた。
「ポケポケ」はなぜ大人も"ドハマり”するのか? 類似ゲームが見逃した「快感」への強烈なこだわり
ユーザーの欲求に応える"仕掛け"がある。
模倣品か、世紀の傑作か――「パルワールド」が熱狂を生むワケ
爆発的人気と議論の渦中にあるゲーム「パルワールド」。そもそもどんなゲームであり、なぜここまで話題になっているのか。
「アーマード・コア」10年ぶり新作が爆売れ “マニア向け”ゲームだったのに、なぜ?
フロムソフトウェアの「アーマード・コア」新作が好調だ。発売前からSNSで大いに話題となり、発売後初動の盛り上がりもすさまじい。なぜ、ここまでの盛り上がりを見せているのか。
『原神』爆発的ヒットの要因は、「無課金勢」を見捨てない設計にある
スマホゲームに触れたことがあれば、まず知らない人はいないであろう中国発のゲーム『原神』。ここまで巨大なゲームコンテンツとなった要因を分析する。後編。



