インタビュー
重いランドセルにさようなら 布製モデルが選ばれる理由と急成長の裏側(4/5 ページ)
通学時の重たい荷物が原因で体に不調を感じる小学生が増えている中、「軽く感じられる」と評判の布製ランドセルがある。スクール水着を製造・販売するフットマークが開発した「ラクサックジュニア」だ。
「1週間の無料貸出」で軽さを体感
従来の革製ランドセルが6年間の使用を前提とした耐久設計であるのに対し、同社は3年を目安に買い替えを推奨している。成長に合わせたサイズ変更と、使用期間を限定して価格を抑えながら必要な強度を確保するための提案だが、実際には3年以上使用されている例もあるという。
また、商品を納得して選んでもらうため、1週間の無料貸出サービスも提供している。実際の通学時に使用できるほか、学校で周囲の反応も確認できる点が評価されており、同サービスを利用した約半数が購入に至っている。
「当初は3割程度の購入を見込んでいたため、予想以上の結果。利用者からは軽さを体感できたという声が最も多い」(山田さん)
ラクサックジュニアは、発売から毎年150%前後の成長率で販売数を伸ばしている。認知度の向上に加え、イオンやニトリなど大手企業参入による布製ランドセル市場の拡大が要因として挙げられる。
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