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田舎の普通の定食屋がなぜか混んでいるワケもうけのカラクリ(3/3 ページ)

新規事業は、必ず大きな需要を掘り起こす必要はない。

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リピーターが事業の生命線

 集客の面では、地方は人が少ないわけですので、新規の利用者を増やすのは難しいといえます。そのため、いかにリピーターを増やすかが重要です。

 駅前の店なら会社員や学生、住宅街の店なら近隣住民、街道沿いならトラックやタクシーのドライバーなどを囲い込むことによって収益が安定します。

 また、飲食店が豊富にある都市部と比べると、地方はリピーター獲得の競争が緩くなります。飲食できる店が少ない、またはその店しかないため、食べたい人はそこに通うしかなく、必然的にリピーターになるのです。


人口が少ないほど競合も少ない

 これも地の利であり、飲食店以外にも同じことがいえます。地域に病院が1つしかなければ、住民はその病院に通います。車の修理工場もスーパーマーケットもあらゆる業種において、消費者にとって「ここに頼むしかない」という状況であれば、リピータを維持でき、収益が安定します。

 新たな市場への進出を目指す事業者側から見ると、そのようなブルーオーシャンを見つけられるかどうかが重要です。

 日本全体の人口は今後も減少しますし、地方から都市部への人口流入も続くでしょう。しかし、人が多ければ事業が成功するわけではありません。

 重要なのは市場で勝ち残ることで、中長期で安定的に事業を続けていくためには、競合が少なく、価格競争が起きにくい地方に目を向けてみるのも一つの手です。

 猛者がシェアを奪い合う都市部の市場よりも、競合が少ない地方のほうが新規参入に有利な場合もあるのです。

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