コラム
場末のスナックはどうやって稼いでいるのか?:もうけのカラクリ(1/3 ページ)
集客や収益が安定したビジネスがしたい――そう考える人はスナック経営が参考になるかもしれない。
この記事は、菅原由一氏の著書『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(KADOKAWA、2024年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。
集客や収益が安定したサステナブルな経営がしたい。そう考える人にはスナック経営が参考になるかもしれません。
スナックはお酒を提供する店ですから、その点では居酒屋と同じです。また、ママやチーママと呼ばれる女性スタッフが接客しますから、キャバクラやガールズバーとの共通項もあります。
ただし、いくつかの特徴があり、その特徴を生かすことで市場内での差別化を図っています。
規模の点から見ると、スナックは居酒屋やキャバクラなどと比べて小規模で省スペースです。また居酒屋やキャバクラが繁華街に多く出店しているのに対し、スナックは少し離れた場所にあることが多く、住宅街の端に店を構えているケースもあります。
このような違いから、スナックは開店コストも、家賃など運営にかかるコストも安く収まります。店の運営コストはほぼ固定で出ていくお金ですから、安くすることがサステナブルな経営に結び付きます。
著者プロフィール:菅原由一(すがわら・ゆういち)
SMG税理士事務所・代表税理士。現在は、東京・名古屋・大阪・三重に拠点を置き、中小企業の財務コンサルタントとして活躍。YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』は登録者数80万人を突破し、TV、専門誌、新聞、各メディアで取り上げられ注目を集めている。
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