2015年7月27日以前の記事
検索
コラム

場末のスナックはどうやって稼いでいるのか?もうけのカラクリ(2/3 ページ)

集客や収益が安定したビジネスがしたい――そう考える人はスナック経営が参考になるかもしれない。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

1対nだから人件費が安い

 業態の点からみても、コストの強みがあります。居酒屋と比較すると、居酒屋は料理メニューが豊富で、その分だけコストが発生します。

 一方のスナックは、スナック(軽食)を提供するスナックバーが語源で、料理のメニューが限定的であるためコストが低くなります。


スナックは低コスト体質(出所:『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』)

 キャバクラは高コストです。キャバクラは女性スタッフがお客さんの隣に座って1対1に近い形で接客をするため、きれいな女性を何人も雇う必要があります。また、店内をきらびやかに装飾する必要もあり、これらがコストを押し上げます。

 一方のスナックは、ママやチーママがカウンター越しに会話する1対n(複数)形態の店が多く、人件費が低くなります。運営コストが低ければ価格設定も低くできます。また、小規模な店は落ち着いて飲めますし、ママなどとの距離も近くなります。

 お客さん側から見ると、スナックは安く、落ち着いて飲めることが長所で、それが他の飲食店との差別化要因になっています。

 細かな話ですが、キャバクラやクラブなどのような接待を行う店は風俗営業、接待を行わずにカウンター越しに話すだけの店は深夜酒類提供飲食店営業となり、それぞれ必要な許可が異なります。

 スナックの場合も、お客さんと一緒のテーブルについたり、デュエットしたりする場合は風俗営業の扱いになります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る