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「イーサリアム保有で年3%」の衝撃 メルコインの“新経済圏”はどこまで広がるのか「ポイント経済圏」定点観測(3/5 ページ)

暗号資産を持っていると年3%のポイントとして付く。このサービスを提供するのは、暗号資産サービスを手掛けるメルコインだ。同社の狙いはどこにあるのかというと……。

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保有額に応じたポイント還元

 メルコインのサービスの特徴は、イーサリアムの保有額に応じて、ステーキング収益に相当する額をメルカリポイントとして還元する点だ。中村奎太CEOは「ステーキング自体の報酬は弊社が受け取り、ポイント還元の原資とは独立して運用する」としている。つまり、ユーザーが受け取るポイントは、実際のステーキング収益と直接的には連動していない。

 この仕組みには複数のメリットがある。ステーキング収益をイーサリアムで受け取ると、その時点での時価で無償付与されたとみなされ、その後の売却時に譲渡損益の計算が複雑になる。一方、ポイントで受け取る場合、受け取った時点で確定した金額の雑所得として扱われる。確定申告は年間の雑所得が20万円を超えた場合に必要となるが、税務処理は比較的シンプルだ。


メルコインの中村奎太CEO

 利用範囲の広さも特徴だ。受け取ったポイントは180日間有効で、メルカリでの買い物はもちろん、イーサリアムを購入することも可能だ。つまり「ステーキング収益を実質的にイーサリアムで受け取ることも可能である」(中村CEO)というわけだ。

 還元率は年3.0%からスタートする。「今後の利用状況や収益状況を見ながら変動する可能性がある」(中村CEO)とのことだ。12月からの保有分が対象となり、最初のポイント付与は2025年1月に行われる。現在のイーサリアムのステーキング利回りが3.1%程度であることを考えると、手数料を考慮しても比較的高い還元率といえる。

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