2015年7月27日以前の記事
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なぜ1年で2万5000台を突破? パン好きに選ばれた高級トースターの秘密(1/3 ページ)

家電メーカーのツインバードが手がける「匠ブランジェトースター」の売れ行きが好調だ。価格は2万5800円。決しては安くはないのに、なぜ人気なのか。

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 家電メーカーのツインバード(新潟県燕市)が手がける「匠ブランジェトースター」(2万5800円、公式サイト価格)の売れ行きが好調だ。

 海外で高く評価されたパン職人と共同で開発した同製品は、パンの「焼きたて」の味をボタンひとつで再現するトースターとして人気を集め、2023年11月の発売から累計2万5000台以上を販売している。

 職人が持つ「匠」の技術をいかにして製品に落とし込んだのか。3年を要した開発の舞台裏に迫った。


累計2万5000台以上を販売する「匠ブランジェトースター」(画像はツインバード提供。以下同)
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独自の温度管理技術で「焼きたて」を再現

 開発には、パンの世界大会「iba cup」で、2015年に日本人で初めて総合優勝した浅井一浩氏が参画。「中に火を通すには下火が大事」という同氏のアドバイスから、ヒーターの選定を一から見直した。また「パンのおいしいコンディションは種類によって異なる」という指摘を受け、パンごとに最適な温度制御プログラムの開発に着手した。

 浅井氏の経験則を数値化するため、サーモグラフィや温度分布の分析を繰り返し実施。パンの外側と中身の温度バランスを徹底的に検証し、職人の暗黙知を製品に落とし込んでいった。

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パンの種類ごとに異なる理想的な焼き加減を自動で再現する

 パンの「焼きたてのおいしさ」を再現するため、従来にはない火力調整プログラムを採用。庫内の温度を秒単位でセンシング(定量的な情報を取得する技術)し、精密な温度管理を実現した。トースト、クロワッサン、フランスパン、カレーパンの4つのモードを搭載し、パンの種類ごとに異なる焼き加減を自動で再現できるようにした。

 しかし、製品化までには3年以上を要した。特に難航したのはカレーパンで、表面を焦がさずに中まで温めることが難しく、時間を費やした。

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「世界一のパン職人」浅井氏が開発に参画

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