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なぜ1年で2万5000台を突破? パン好きに選ばれた高級トースターの秘密(2/3 ページ)
家電メーカーのツインバードが手がける「匠ブランジェトースター」の売れ行きが好調だ。価格は2万5800円。決しては安くはないのに、なぜ人気なのか。
「2種のヒーター」で温度を最適化
この課題を解決するため、ツインバードは2種類のヒーターを組み合わせた独自の加熱方式を開発した。上部に配置した遠赤外線カーボンヒーターがパンの表面を加熱してパリッと仕上げ、下部の近赤外線ハロゲンヒーターが内部まで温める。
パンの外側と内部それぞれに最適なアプローチを実現することで、理想的な温度バランスを生み出した。さらに、断面が丸いパンでもムラなく焼けるよう、ヒーターの位置や熱を拡散する反射板のレイアウトにもこだわった。
クロワッサンは外側をカリッと焼き、内部のバターの香りを引き出す。フランスパンは高温で一気に焼き上げ、外側はパリパリ、中はもっちりとした食感を実現する。
匠ブランジェトースターの最大の特徴は、パンの種類に応じた焼き加減を自動で制御する点にある。従来のように、ユーザーが時間や火力を設定する必要はない。特に、家庭での調理が難しかった冷凍パンも、解凍と加熱を同時に行うことで、焼きたての状態に近づけることに成功した。冷凍状態のままボタンひとつでリベイク(再加熱)できる。
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