コラム
炎の“ゆらぎ”をデザインした! イワタニのカセットガス式「暖炉」が面白い:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
カセットこんろなどを手掛ける岩谷産業が、ちょっとユニークな製品を開発した。「暖炉」である。カセットガスを使った暖炉は、どのような特徴があるのかというと……。
反響は大きいが、想定外のことも
完成したマイダンロを展示会で紹介したところ、ホテルやレストランなどの関係者から「ウチでも設置したい」といった声が相次いだそうだ。また、冒頭で紹介したように、消費者からの反響も大きい。……だが、開発チームとして“想定外”のことがひとつあった。それは購買層の偏りだ。
若い女性にも興味をもってもらうため、天板にお香やアロマウォーターを入れるポットを備えた。炎の熱を利用して香りを楽しめるので、多くの女性が買ってくれるのではないか。そう目論んでいたものの、これまでのところ購入者の9割以上は男性である。
製品の特性や価格などを考えれば、男性……しかも年配層が多いことは予想できるが、開発メンバーとしては「なんとかしたい」という思いがある。
本格的な販売は今夏を予定していて、そのときには女性が好みそうな色を用意するという(現在はブラックのみ)。少しでも多くの女性に振り向いてもらうために、開発メンバーはチカラを入れているようだが、それを炎に例えると、どんな色なのか。まだまだ不完全な状態なので、“赤い色”なのかもしれない。
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