なぜコナズ珈琲は3時間待ちでも人気なのか? “店づくり”の秘密に迫る(4/5 ページ)
「いちばん近いハワイ」をコンセプトに掲げるハワイアン カフェ・レストラン「コナズ珈琲」の快進撃が続いている。全国に45店舗を構え、どの店も待ち時間が出る人気ぶり。好調の理由は……。
アサイーボウル人気で、10代女性が増加
マラサダと同じく、専門店として展開している「アサイーボウル」(1490円)も、コナズ珈琲の人気に拍車をかけている。コナズ珈琲では、2013年の1号店オープン当時からアサイーボウルを販売しているが、2024年の夏頃からSNSの影響で人気が急激に広がったそうだ。
アサイーボウルはアサイーのスムージーの上にグラノーラやバナナ、イチゴなどのフルーツをトッピングしたブラジル発祥のデザートで、2013〜14年頃に最初のブームが訪れ、2024年に第2次ブームが到来している。
「2024年7月頃から、『コナズ珈琲のアサイーボウルがおいしい』といった投稿が広がり始め、10〜20代の女性のお客さまが急増しました。店内で飲食する以外にテークアウトする方も多く、ウーバーイーツなどのフードデリバリーサービスでは、アサイーボウルが最も売れ行きがいいですね」
アサイーボウルをきっかけに来店した若年女性層は、リピート率が非常に高いという。
「平日の午後3時過ぎに制服姿のまま複数人で訪れる方が多く、内装も含めて写真をたくさん撮影してSNSにアップしているようです。あとは、ご家族と一緒に来店するケースも見られます。これまで20代の女性層は獲得できていましたが、アサイーボウルをきっかけに10代の女性が急増し、若年層のSNSの影響はすごいと実感しました」
アサイーボウルの人気を受け、板橋店オープンのタイミングで、「フルーツボウル」の名称で全4種類にバージョンアップした。「アサイーボウル」「マンゴーボウル」(1598円)、「ピタヤボウル」(1382円)、「パインココナッツボウル」(1382円)を販売し、春夏を中心に全店で展開していくという。
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