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なぜコナズ珈琲は3時間待ちでも人気なのか?  “店づくり”の秘密に迫る(5/5 ページ)

「いちばん近いハワイ」をコンセプトに掲げるハワイアン カフェ・レストラン「コナズ珈琲」の快進撃が続いている。全国に45店舗を構え、どの店も待ち時間が出る人気ぶり。好調の理由は……。

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出店加速にあたり「人材育成」が課題

 次々と新たな一手を投じ、マラサダやアサイーボウルなどヒット商品も生み出しているコナズ珈琲。週末やランチ、ディナータイムには、どの店舗でも待ち時間が発生しており、席数が少なめの店舗では特に長くなりやすい。出店を加速させていく考えだが、「人材育成」が課題だという。

 「規模の大きな飲食店を前進させていくには、誰よりもお客さまを喜ばせたい気持ちを持つ人材が欠かせません。現在、急ピッチで採用を進めていますが、出店計画に応じた人員を採用・育成していくことは一番の課題です」


サービスの質を追求するコナズ珈琲では、人材育成が一番の課題だという(筆者撮影、以下同)

 接客に定評があるコナズ珈琲では、新店舗を出店する際にアルバイトを募集すると、最近では400人以上の応募があるという。客として来店したことがある人が、感じのいい接客の様子を見て「働きたい」と考えるためだ。そのためアルバイトの人材確保はしやすい状況だが、店長や社員となると採用が難しくなる。


コナズ珈琲の人気を支える社員の採用は妥協しない方針だ

 「顧客満足度を担保するために、笑顔や元気の良さだけでなく、お客さまへの思いやりを持てる方を求めています。それは教育してすぐに身に付くものではなく、その方が積み重ねてきたものが生かされるところなのかなと。人手不足のご時世ですが、採用は妥協しない方針です」

 コナズ珈琲は全国的な拡大を予定しており、来期の出店計画もある程度、固まっているとのこと。板橋店が好調であることから、パームワゴンを併設して出店する可能性もあるという。パームワゴンやアサイーボウル専門店の単体での出展拡大も見据えている。

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