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「意味のない会議」はなぜ生まれるか? 7割が経験

75.0%が、会議に出て「意味がない」と感じたことがあることが、調査から分かった。なぜか? 「必要ない」と思う会議についても調査した。

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 75.0%が、会議に出て「意味がない」と感じたことがあると、20〜50代の会社員を対象に識学(東京都品川区)が実施した調査から分かった。理由としては「単なる報告会だから」「準備不足で結論が出ないから」「自分と関係ない内容が多いから」といった意見が寄せられた。

 社内の会議の回数の平均は「1週間に1回未満」が最も多く49.3%だった。1回の平均所要時間は「30分以上1時間未満」(41.0%)が最も多く、月間の平均所要時間では「1時間未満」(26.3%)が最も多かった。


社内会議の実態(画像:以下、プレスリリースより)

「必要ない」と思う会議は?

 参加している会議で最も多かったのは「部署や部門などのグループでの会議」(67.7%)だった。以降「全体会議」(56.0%)、「各プロジェクトごとでの会議」(47.0%)、「朝礼/夕礼」(38.0%)と続いた。

 必要ないと思う会議について調査したところ、47.7%は「全ての会議が必要だと思う」と回答した一方、「全体会議」(21.7%)、「部署や部門などのグループでの会議」(18.7%)、「朝礼/夕礼」(17.3%)などが必要ない会議として挙げられた。参加する会議の人数や目的が絞られているものほど、必要性が高まることがうかがえる。


参加している会議とその中で必要ないと思う会議

会議の課題

 合わせて75.0%が会議に出て「意味がない」と感じた経験を持つと分かったが、具体的にどの点が課題なのか?

 最も多かった回答は「議論ではなく報告中心になっている」(37.0%)だった。以降「目的が不明確」(29.3%)、「議題に関係のない会話が多い」(23.7%)、「振り返りばかりで次への課題などが話し合われない」(20.0%)と続いた。


会議の課題

 識学は調査を踏まえ、「過去の報告や確認に終始し、次のアクションにつながらないままの会議ではなく、会議の意義そのものを再考し、全員が共通認識を持つことが重要といえる。意味のある会議にするためには、会議に参加している上司と部下の関係性をうまく利用し、会議を『部下から上司に承認を取る場』にし、『事実情報』『その結果を受けての行動計画』『行動計画を実行した上でどのような結果を約束するか』を部下が出す仕組みが重要」とコメントした。

 調査は20〜59歳の会社員(正社員)300人を対象にインターネットで実施した。期間は1月8〜10日。

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