「契約更新時に交渉した」 32%の派遣社員が回答、交渉内容は?
32%の派遣社員が、契約更新時に交渉していたことが分かった。具体的にどのような内容で交渉したのかというと……。
エン・ジャパンは派遣情報サイト「エン派遣」上で派遣の契約更新に関するアンケートを実施した。調査から約3人に1人(32%)が「契約更新の際に契約内容について交渉したことがある」と回答したことが分かった。
しかし、実際に「全て希望通りになった」のは24%のみで、51%は「一部希望が通った」、22%は「希望は通らなかった」と回答した。
交渉内容は? 「仕事内容」の2倍以上を記録した、圧倒的1位は?
契約先に対する交渉の内容として最も多かったのは「給与」で70%が挙げた。以降「仕事内容」(33%)、「勤務時間」(26%)と続いた。
自由回答は「他の派遣会社の派遣スタッフと時給の差があることを説明し、時給を上げてほしい旨を伝えた」(30代女性/全て希望通りになった)、「上司の仕事を手伝うことになった際、派遣先の企業から派遣会社の担当に伝えてもらった」(40代女性/一部希望通りになった)、「完全在宅勤務で入社をしたが、徐々に出社が増えたため、週の半分は在宅で仕事ができないか交渉したことがある」(20代女性/希望は通らなかった)。
これまで派遣で働いた経験を持つ人に契約更新のタイミングで派遣会社に期待する対応やフォローを尋ねたところ、最も多かったのは「職場での問題や不安のヒアリング」(59%)だった。以降「契約条件の交渉サポート」「次の仕事の紹介や提案」(同率46%)、「契約内容についての詳細な説明」(42%)と続いた。
自由回答は「自身の評価や改善点などを聞けると、自分を成長させる理由になるから」(20代女性)、「個人で契約条件の交渉を行なうのは難しく、派遣会社に間に入ってもらった方が、希望が通る可能性が上がると思うから」(40代男性)、「契約が終了する1週間前に契約更新が決まった際は非常に困ったため、更新や次の仕事の紹介に関する連絡は早めに欲しい」(30代男性)などが挙げられた。
調査は、エン派遣を利用するユーザー1631人を対象にインターネットで実施した。期間は1月6日〜2月2日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
約8割が「オフィスで集中できていない」 理由トップ3は?
出社回帰の流れが強まる中、約8割が「オフィスで集中できていない」と回答。何が要因なのか?
2024年に「取得してよかった資格」 簿記を抑えた1位は?
2024年に「取得してよかった資格」を調査した。人気な「簿記」を抑えた1位は何だったのか?
派遣で働くことにした理由 「高時給」を抑えた、1位は?
エンバイトを運営するエン・ジャパンの調査によると、68.0%の人が「派遣で働いた経験」があることが分かった。派遣で働くのはなぜか、「高時給」を抑えた1位は?
フリーランスエンジニア、契約終了の理由は? 「3カ月以内」の早期解約は65.3%に
フリーランスエンジニアとの契約を3カ月以内に終了させている理由を調査した。どの点が問題だったのかというと……
派遣会社の約4割「直近3年で利益減」 倒産件数も増える中、どう動く?
派遣会社の倒産が増えており、利益が減っている企業も4割に上る。実態を調査した。


