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なぜ、中央快速線に「トイレ」と「グリーン車」が導入されたのか「中距離電車」を目指す(4/5 ページ)

比較的長い距離を走る中央快速線。しかし、これまでトイレとグリーン車が設置されていなかった。なぜ今になって整備されたのか。

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度重なる延期を経て導入された、中央快速線のグリーン車

 当初、中央快速線のグリーン車は2020年度に運行開始予定だった。しかし、ホームの改築工事に想定以上の時間がかかったこと、さらに半導体不足などの影響で新車両の製造が遅延した。これにより、当初の計画は延期を余儀なくされた。

 ようやく中央快速線にグリーン車が組み込まれるようになったのは、2024年10月のことだ。


中央快速線に導入されるグリーン車(出典:写真AC)

 導入初期は、グリーン車なしの編成とグリーン車付きの編成が混在するため、「お試し期間」として正式運用開始前の2025年3月14日まではグリーン車の料金が無料となった。ダイヤ改正が終わる翌15日から中央快速線のグリーン車が正式にサービスを開始する。この日からは、アテンダントが乗車し、グリーン車内のトイレも使用可能となる。


広がるグリーン車付き車両の運行区間(出典:JR東日本のプレスリリース)

 なお、普通車のトイレ自体の設置は段階的に進められ、設置された車両では2020年3月のダイヤ改正以降、利用が可能となった。最終的に、2023年度末までにすべての普通車にトイレが設置された。

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