「3Dプリンター」で作る駅舎、JR西が導入 工期短縮見込む

西日本旅客鉄道、JR西日本イノベーションズ（大阪市）、3Dプリンター住宅メーカーであるセレンディクス（兵庫県西宮市）の3社は3月12日、建設用3Dプリンターを活用した駅舎を建設すると発表した。建設用3Dプリンターの活用により、工期の短縮を見込む。

[コネムラメグミ，ITmedia]

　西日本旅客鉄道、JR西日本イノベーションズ（大阪市）、3Dプリンター住宅メーカーであるセレンディクス（兵庫県西宮市）の3社は3月12日、建設用3Dプリンターを活用した駅舎を建設すると発表した。駅舎はJR紀勢本線の初島駅（和歌山県有田市）に設置する。建設用3Dプリンターの活用により、工期の短縮を見込む。

JR西日本ら3社、建設用3Dプリンターを活用した駅舎建設を発表（出所：プレスリリース）

　駅舎は鉄筋コンクリート造で、約10平方メートルの平屋建てとなる。建物の基礎部分を含めた外形を、建設用3Dプリンターで出力する。出力したパーツに必要な処理を行い、現地でクレーンによりパーツを組み立てる。

JR紀勢本線（出所：photoAC）

　施工時間は終電から始発までの約6時間を想定している。鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの在来の工法と比較し、現場での作業が大幅に効率化され、工期の短縮が見込めるという。JR西日本ら3社は、建設用3Dプリンターの導入について「顕在化する労働力不足に対応するもの」とコメントした。