インタビュー
結婚式場は3割が赤字なのに、なぜ「イワイオモテサンドウ」は予約が埋まるのか(1/5 ページ)
帝国データバンクの最新調査によると、結婚式場の運営企業104社のうち、33.3%が赤字経営(2023年度)だった。「ジミ婚」や「ナシ婚」がトレンドとなるなか、3年以上も売れ続けている結婚式場がある。「ゲスト中心」の設計だというが、どんな式場なのか。
帝国データバンクの最新調査によると、結婚式場の運営企業104社のうち、33.3%が赤字経営(2023年度)だという。さらに、全体の約6割で業績が悪化した。コロナ禍が落ち着いて挙式数は回復しているが、少人数の「ジミ婚」や「ナシ婚」(結婚式をあげない)の増加により、式場間の競争が激化しているようだ。
そんななか、結婚式場のクチコミサイト「ウエディングパーク」のランキング(東京)で、3年以上も1位をキープしている式場がある。2019年に開業した「IWAI OMOTESANDO」(以下、イワイ)だ。
2012年に創業したCRAZY社(クレイジー、東京都渋谷区)が運営しており、「新郎新婦が主役」という従来の常識を捨て、「ゲスト中心」の設計にしている。このコンセプトがウケて、年内は9割の予約が埋まっている状態だ。同会場は企業向けのイベント利用でも利益をあげている。予約の50%以上がリピートやクチコミ経由で、こちらも高い支持を誇る。
「ジミ婚」「ナシ婚」が広がるなか、なぜイワイは選ばれ続けているのか。執行役員 兼 事業責任者の吉田勇佑氏に「事業戦略」と「ウェディング業界の課題」を聞いた。
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