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「カシオのもふもふロボ」初回分は完売 担当者に聞いた開発の舞台裏AIペットロボット「モフリン」(3/3 ページ)

カシオ計算機のAIペットロボット「Moflin(モフリン)」が好調だ。開発の背景や狙い、こだわったポイントなどを聞いた。

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想定外の反応も

 そんなモフリンだが、購入者(飼い主)の反応はどうだろうか。

 メインターゲットは一人暮らしをしている30〜40代の女性だが、実際に販売すると、40〜50代女性からの購入も想定より多いことが分かったという。性別では、男性よりも女性の購入者が多い。


一緒に過ごすことでモフリンの感情が成長していく(出典:公式Webサイト)

 「SNSなどの反応を見ても、想定以上にかわいがってもらっており、アプリの評価も高い。モフリンはあえて『こういうコミュニケーションを取ってください』といった詳細なマニュアルを用意していないが、飼い主のほうが発見したモフリンのしぐさなどをSNSで発信し、それを見た別の人が『自分も見つけた』と反応するやりとりを見て、こちらも驚きと感動をもらっている」

 今後については、SNSマーケティングに加えて実店舗など、リアルな場での認知活動も強化していく方針だ。「触ってもらうことで、映像では伝わりにくい魅力を体験してもらいたい。子育てが一段落してペットを飼い始めるような方にも、デジタルマーケティング以外の方法で届けられれば」(河村さん)としている。


充電中のモフリン(出典:公式Webサイト)

 3月には、子どもが巣立ち育児を卒業する「卒育(そついく)」を迎えた親世代に向けて「祝“卒育”イベント by Moflin」を開催。モフリンが専用カートに乗って新宿の街を回遊するほか、新宿のマルイにてポップアップイベントを実施した。

 このほかテレビショッピングでの紹介や、病院への設置なども検討していくという。飼い主が愛情を注ぐほど、自分だけに見せる特別なしぐさやかわいい鳴き声で応えてくれるAIペットロボット「モフリン」。今後の展開にも注目したい。

モフリン紹介動画(出典:カシオ計算機)

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