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「やあ、自分は元気ですか?」25年後の自分と対面 万博が描く“予測医療”の未来像(2/4 ページ)

大阪・関西万博では、わずか5分で「健康スコア」が分かる体験型コンテンツが登場している。AIやバイタルデータを活用し、“25年後の自分”に出会うなど、次世代ヘルスケアの可能性を実感できる内容となっている。

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スコアの可視化は健康意識を高めてくれる

 カラダ測定ポッドは、約5分間で心血管などの全7項目、約45種類の健康データを取得できる装置だ。両手を特定の位置に置いて体脂肪率などを調べる測定には、健康機器を手掛けるタニタの体組成計の最新技術が使われている。肌診断には、AI肌診断などを展開するパーフェクトの技術を採用した。

 測定が完了すると、画面上には7つの項目それぞれのランクと、測定結果にもとづく体年齢が表示され、専用アプリでは項目ごとの詳細も確認できる。

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7つの項目のランクとカラダ測定年齢表示される

 筆者も体験してみると、骨格筋(Aランク)と歯(Bランク)は良好な結果が出た一方、脳や肌はCランクとやや低評価だった。参加した他の来場者の様子も見ると、健康スコアを見せ合い、自身の生活習慣を振り返るきっかけにしているようだった。

 医師の診断ではないため測定結果は参考程度にすべきだが、体の状態を数値化することで、健康について再考する機会を提供している。

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2050年の未来都市の映像を見ながら移動

 前に進むと、生成された25年後の自分(アバター)に対面できる。この仕組みは、計測した健康データを「ヘルスケアプラットフォーム」が管理し、「25年後の自分」をイメージしたアバターを作成することで実現しているという。

 公式アプリには体験後もアバターを残せるほか、パビリオンの体験をひと通り終えたあと、作成したアバターが動き出すシーンも用意している。

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25年後の自分が生成される
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体験の最後には作成した自身のアバターが動く姿も?

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