価格高騰に、質の低下も……さらに難しくなる「リード獲得」、マーケターは何ができる?
リード獲得単価が高騰していると感じている人は約半数ーー。そのような結果が、ワンストップでリサーチデータマーケティングを実現する「リサピーR」を運営するIDEATECH(東京都港区)による調査で明らかになった。
リード獲得単価が高騰していると感じているマーケターは約半数──そのような結果が、リサーチデータマーケティングを提供する「リサピーR」を運営するIDEATECH(東京都港区)による調査で分かった。リード獲得単価の高騰に伴って、マーケターが特に強化したいと思っている施策とは?
目標CPAは? マーケターに聞いた
実施している有料のマーケティング施策について、最も多い回答は「広告」となり44.8%と半数に上った。その他「展示会」(40.2%)、「セミナー/ウェビナー」(39.0%)が上位となった。
マーケティング施策の目標CPA(リード獲得単価)は「5000〜1万円未満」が最も多く21.8%。次いで「1万〜1万5000円未満」が15.3%で続いた。また、実際のCPAについても「5000〜1万円未満」が最も多い結果となり、21.2%だった。
直近1年間のCPAについて、「非常に高騰している」と回答した人は8.9%となった。「やや高騰している」とした35.6%と合わせると、CPAの高騰を感じている人は44.5%に上った。また、「低下している」「やや低下している」と回答した人は6.1%だった。
「非常に低下している」「やや低下している」と回答した人のうち、リードの質(商談化率や成約率)が「低下した」とした人は合わせて60.0%に上った。内訳は「少し低下した」が40.0%、「かなり低下した」が20.0%。
CPAが「非常に高騰している」「やや高騰している」と回答した人に、具体的にどの施策でCPAが高騰したと思うか尋ねた。その結果、「セミナー/ウェビナー」が最も多い回答となり、53.1%。「アフィリエイト/外部メディア掲載」(46.9%)、「広告」(44.8%)と続いた。
CPA高騰に伴って、強化していきたい施策については、「SNS施策の強化」が最多となり55.9%に達した。その他、「SEO施策の強化」(52.4%)、「CRM施策の強化」(47.6%)が上位となった。
CPAを改善するために、強化する施策とは。回答者からは「広告媒体の適正化」「使用用途の明確化」といった回答が寄せられた。また、「生成AIの活用、内製化」など、費用対効果を意識した回答が多く見られた。
IDEATECHは、「オンライン施策の競争が激化し、CPAの上昇に拍車をかけていると考えられる。今後は、コストを抑えつつ継続的に運用できる『SNS』や『SEO』などのオーガニック施策への注目が集まっていることに加え、生成AIの活用やコンテンツの内製化などによる自走型マーケティングの強化も、重要な取り組みとなっていくだろう」とコメントしている。
調査は3月17〜18日、B2B企業に勤めるマーケティング担当者326人を対象にインターネットで実施した。
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