人材イメージを入力するだけ ビズリーチAIが変える「求人作成の新常識」

[小松恋，ITmedia]

　転職サイトを運営するビズリーチは、最短30秒で即戦力人材に特化した求人が作成できる「求人自動作成機能」の提供を開始した。企業の採用力強化と、戦略的人材獲得を支援する機能として、本格展開を図る。

ビズリーチAIを活用した「求人自動作成機能」の提供を開始（以下プレスリリースより）

たった30秒で「即戦力人材向け求人」完成　その仕組みとは？

　同機能は、2023年11月に生成AI搭載の求人自動作成機能をリリース後、先行利用企業からのフィードバックをもとに改良を重ねてきた。求める「人材イメージ」を入力するだけで求人票が作成可能に。企業の公式サイトや採用ページの情報をAIが解析し、企業理念や事業内容、特色など、企業独自の情報も反映する。

　近年の転職市場では、中途採用ニーズが拡大し、企業の人事担当者には、即戦力となる人材を迅速かつ的確に採用することが求められている。「部門主導採用」も広がりを見せており、人事部門だけでなく人材を募集する部門が採用を担うケースが増加している。

　採用に関する専門知識・スキルを持たない担当者も求人を作成することが求められていて、そのハードルの高さから生成AIサービスを活用する企業が増えている。しかし従来の生成AIでは、即戦力人材の専門性や仕事内容を十分に理解するのは難しい。企業の魅力や強みが十分に伝わらないという課題があった。

　一般的で特徴のない求人では、求職者の目にとまりにくく、優秀な人材の採用機会を損失する可能性がある。同社は、16年間にわたる転職市場データを学習させた生成AI「ビズリーチAI」を搭載した「求人自動作成機能」により、求人作成の課題を解決する。

求人自動作成機能について

　同機能の利用方法は、まず、求めるスキルや人物像を箇条書きで入力。自社の公式サイトや採用ページのURLを添付する。次に、AIが提示する募集背景、業務内容などの採用要件を複数選択する。

　するとAIが、ポジション名、仕事内容、応募要件を自動で生成するという。提案内容に対し、修正指示や内容を調整し保存をすると、企業独自の魅力を反映した求人が完成する。

　今後も同社は、ビズリーチAIの進化を通じて、企業が即戦力人材をより効果的に採用できる環境づくりを支援していく。