コラム
サザエさんの家の価値は? 昭和と令和の“間取り”が示す時代の変化:火曜日に「へえ」な話(3/3 ページ)
昭和と令和の「間取り」に、どのような違いがあるのか。「サザエさんの家」と「3階建ての家」を比べてみると……。
着替えられる
さて、今後の間取りはどのように変化するのか。未来を予測することは難しいが、昭和の家は「一度建てたら一生モノ」という意識が強かった。親から子へ受け継がれることも多かったが、いまは住む人のライフステージによって、「変化できる家」のニーズが高まっているようだ。
間仕切りによって部屋を増やせる、または減らせるので、磯野家でいうと、カツオとワカメの部屋を別々にする(4.5畳なので、「狭すぎるよ」といった声はいったん横に置いておく)。カツオが一人暮らしを始めると、間仕切りをなくして、ワカメだけが使うといったイメージだ。以前からこうした設計は存在していたが、この流れは1Rにも広がってきた。
例えば、野村不動産。天井高が異なるスペースでも、部屋数を変えられる物件を開発した。1人のときは1Rとして広く使って、誰かが来たときや家族が増えたときには部屋を仕切って、1LDKにするといった具合である。
大規模リフォームをしなくても、空間を“着替えられる”家が増えていけば、磯野家からこんな声が聞こえてきそうだ。
「ワシの説教部屋もつくってくれ」(波平)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
「風呂は固定」が常識だよね? それでもリクシルが“片付けられる浴槽”を開発した理由
LIXILが販売した室空間「bathtope(バストープ)」が話題になっている。シャワールームとバスルームを自由に切り替えられるのが最大の特徴で、浴室が自由に着脱できる。商品開発の舞台裏をリクシルに取材した。
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。



