ニュース
都市の覇権を狙うヨドバシ 地方の王者ヤマダはどう出るか?:小売ビジネス(2/3 ページ)
家電市場が頭打ちとなる中、ヤマダHDは多角化を進めているが、苦戦している。一方、ヨドバシが都心の一等地で攻勢を仕掛け、勢力図に変化の兆しが見え始めた。
この作戦は大成功し、地方で割拠していたローカルチェーンを次々と撃破したヤマダは、ロードサイドで家電の圧倒的王者になりました。しかし、今や中小型店のライバルはほぼ絶滅し、生き残った競合企業はエディオン、ケーズなど、大型店展開の大手チェーンばかりとなると、勝ったり負けたりの膠着状態となり、ヤマダの家電量販店としての成長余地は事実上消失しました。
加えて、ヤマダの展開しているロードサイドでは、急速な人口減少高齢化で、家電需要は縮小必至ですので、このままでは売り上げは減るばかりです。それがわかっていたヤマダは、かなり前から住宅や家具など隣接業界進出の布石を打っていました。しかし、家電売り上げの減りを補うまでにはいかず、売り上げは伸び悩んでいるのです。
同じ家電量販店でも、大都市駅前に大型店を展開する、いわゆるカメラ系家電量販、ビックカメラ、ヨドバシカメラは、ネット販売なども強化しながら、少しずつ売り上げを伸ばし続けて、かつてははるか先を走っていた、ヤマダの背中が見えてきました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「ゲオのスウェット 658円」の衝撃 ペラペラなのに、なぜ「週に1万着」も売れるのか
DVDやCDをレンタルできる「ゲオ」の店内は、どうなっているのか。レンタル事業は縮小しているので、店内はテレビやゲームなどが並んでいるが、そんな中で「スウェット」が人気だという。その理由は……。
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
“ヤンキー特化型”ドンキが大阪に上陸 ボンタン完売の店内はドキドキか、ギラギラか
大阪府貝塚市に「ギラギラドンキ」が登場して、半年がたった。その名の通り、店内はギラギラしているわけだが、新たなコンセプトの店を運営して、どういったことが分かってきたのか。ターゲットのお客は……。
