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"粉末"の「味ぽん」がドンキでバカ売れ、担当者が語る人気の秘密(3/4 ページ)

液体調味料の常識を覆す「粉末味ぽん」が登場した。ドン・キホーテでわずか4日で完売するなど大反響を呼んだわけだが、人気の理由は?

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単なる粉末化ではない付加価値の追求

 各種スパイスの配合バランスも徹底的に検証したほか、原料の顆粒の粒度を意図的に不均一にすることで、スパイス自体の食感も楽しめるようにするなど、細部にこだわった。

 「無限さっぱりスパイスby味ぽん」という名称も、「パウダー」か「スパイス」で最後まで検討したという。「『スパイス』という響きが、味わいや調味料としての特徴を消費者に伝えるのに最適だと考えた」(吉岡さん)

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スパイス自体の食感も楽しめるよう工夫した

 ヒットの背景には、消費者自身も気付いていなかった潜在的なインサイト(欲求や動機)を捉えた点がある。「調味料を使っても揚げ物のサクサクとした食感を保ちたいという潜在的なニーズを刺激した」と吉岡さんは分析する。

 実際に、購入した人からは「やみつきになる味が良かった」「食材が水っぽくならない」などの評価が寄せられている。

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原料の顆粒の粒度はあえて不均一にした

 柑橘の香りや独自のスパイスブレンドと食感で既存の粉末調味料と差別化したほか、調理の時短ニーズやアウトドアでの需要も、ヒットの後押しとなった。

 さらに、PPIHグループでの先行発売も奏功。ドン・キホーテの 「話題性のある商品展開」が若年層やトレンド感度の高い消費者を引きつけ、SNSでの拡散にもつながった。

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