インタビュー
「ねるねるねるね」はなぜ生き残った? 40年愛され、大人も取り込んだ知育菓子の秘密:ロングセラーの秘訣(2/4 ページ)
クラシエフーズが手掛ける「ねるねるねるね」が好調だ。近年は子どもだけでなく大人向けの商品も展開しているが、どのような戦略や取り組みがあるのだろうか。担当者に話を聞いた。
大人数向けや大人向けの「ねるねるねるね」も展開
主な販売チャネルはスーパーやコンビニ、ドラッグストアだ。「ねるねるねるね」は、2025年5月現在で9品をラインアップしている。
定番で最も売れている「ぶどう味」とラムネ入りの「ソーダ味」のほか、人気キャンディ「チュッパチャプス」とコラボした「ストロベリーヨーグルト味」、4〜5人で楽しめる大容量のDXねるねる「ブドウ味」、大人をターゲットにした大人のねるねるねるね「りんごのカラメリゼ味」を展開。お土産用のご当地フレーバーとして、北海道限定の「北海道ミラクルメロン味」、沖縄限定「沖縄パイン味」も販売している。
さらにラムネ商品の「ねるねるねるね超固めちゃいました」では「ぶどう味&ソーダ味」、子どもの服薬を補助するものとして「おくすりパクっとねるねる」からは「メロンソーダ&イチゴ味」を展開している。
同社が2021年10月に実施したWeb調査(対象者は19〜34歳男女1223人)では、「ねるねるねるね」を小学生までに食べたことのある人は8割に上っていた。大人向けやラムネ商品については、子どものころに「ねるねるねるね」を楽しんだ人に懐かしさを感じてもらい、再び思い出してもらうための接点づくりを狙っているようだ。
メインターゲットは約40年間変わらず、3〜12歳の子どもと、一緒に買い物に行く保護者となる。近年は昭和レトロブームやお酒を飲まない学生、若手ビジネスパーソンが増えたことで、20代以上の人にもリーチを広げている。
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