「電気は自分でつくる」扇風機が登場 電気代高騰の“救世主”に?:プロダクトInsights(1/2 ページ)
電気代高騰に対応したアピックスの自家発電コードレス扇風機。太陽光で発電し、屋内外で場所を選ばず使えるようにした。環境負荷軽減と利便性を両立した新しい生活家電として注目されている。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
家電メーカーのアピックスインターナショナル(大阪市)は、ライフスタイルブランドの「ENEMATE」から自家発電機能付きコードレス扇風機を4月下旬に発売した。先行販売した応援購入サービス「Makuake」では、売り上げが238万4800円に達した。電気代高騰が続く中、「電力を自分でまかないたい」という顧客の声に応えて開発した。
ENEMATEは「エネルギーと友に生きる」をコンセプトに、電気代高騰と環境負荷への対応として、ソーラーパワーによる「つくる・たくわえる・使う」の家庭内エネルギー循環を実現する家電シリーズ。
今回発売した「ソーラーパワーリビングファン」(3万5200円)は、台座に搭載されたソーラーパネルで発電して運転するコードレス扇風機で、コンセントから電源を取る必要がなく、場所を選ばずに使えるのが特徴だ。
ソーラーパネルは台座から取り外せるほか、1万mAh(ミリアンペアアワー)の大容量バッテリーを搭載し、単体でも発電可能。モバイルバッテリーとしても機能し、スマートフォンなどのモバイル端末への充電にも対応する。
同社によると、例年より4〜5月の気温が低めに推移したため、販売ペースは鈍かったが、今後の気温上昇に伴って需要が高まると見込んでいる。
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