インタビュー
「チョコモナカジャンボ」はまだ完成していない? 外国人が注目する“日本限定アイス”の裏側(4/5 ページ)
森永製菓の「チョコモナカジャンボ」は、年間約2億個を販売するロングセラー商品だ。独自の「鮮度マーケティング」と、パリパリ食感を守る技術で国内外から支持され、訪日外国人にも人気を集めている。
「日本でしか食べられない」価値を訴求
チョコモナカジャンボは海外からの評価も高い。2021年の東京オリンピックのために来日した海外記者が絶賛したことをきっかけに商品が認知され、2025年2月には海外の著名ゲーマーが自身のSNSでチョコモナカジャンボを「人類史上最高の発明だ」と紹介し、そのインプレッションは1000万を超えた。
3月には来日したメジャーリーガーもSNSに投稿して話題になったほか、同月には東京の浅草寺でサンプリングを実施。2日間で2万5000個を無料配布したところ、両日とも2時間ほどで終了するなど大盛況だった。
「日本でしか食べられない」という希少性を持たせていることが、インバウンド向け戦略の核といえる。海外での生産・販売は行わず、訪日時の特別な体験として位置付けている。
同社は今後も主要観光地でのサンプリングを検討しており、寿司やラーメンのような「日本に来たら食べたくなるインバウンドフード」を目指している。「日本に来たら食べるべきものの1つになれたらいい」と中村さんは展望を語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
「天下一品」閉店の背景は? 唯一無二の“こってり”に陰りが見える理由
天下一品の大量閉店が話題になっている。フランチャイジー側の店舗戦略が関係しているとの話もあるが、本当だろうか。天下一品のヘビーユーザーでもある筆者の見解は……。
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。

