無断キャンセルは業務妨害? 飲食店が受ける深刻な“ノーショー被害”:『レストランビジネス』(3/3 ページ)
飲食店を悩ませる「ドタキャン」や「ノーショー(無断キャンセル)」。経済産業省の試算では、業界全体の損害は年間2000億円に上る。予約は契約という意識の希薄さが背景にあり、今こそ利用者の意識改革が求められている。
ドタキャンやノーショーは悪いこと
飲食店の準備は、予約されたときからすでに始まっています。しかし、日本では「飲食店の予約は契約である」という意識が薄く、ホテルや飛行機とは違い、飲食店でキャンセル料を支払うという考えが浸透していません。
ドタキャンやノーショーを解決するには、デポジットやクレジットカード事前登録の機能をもつ予約台帳サービスなどが寄与します。ITツールの普及に加えて、飲食店の予約は契約であり、ドタキャンやノーショーは悪いことであると認識される必要もあります。
著者プロフィール:東龍
グルメジャーナリスト。1976年台湾生まれ、日本国籍。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。テレビで活躍したあと、ジャーナリストに転向して取材に注力。『All About』のブッフェ・フレンチのガイドに就任し、『Yahoo!ニュース』『Safari Online』『食べログマガジン』『現代ビジネス』『東洋経済オンライン』『プレジデントオンライン』や共同通信社など、数多くの媒体で執筆する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。真摯で丁寧な筆致が好評を博し、オンライン記事は延べ1億ページビューを超える。料理コンクールの審査員やエグゼクティブへの講演、ホテルや大手外食企業のプロデュース、コンサルティングの実績も多数。レストランとゲストの立場を客観的に理解する者として、両者の架け橋となるべく、活動を続ける。
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