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無断キャンセルは業務妨害? 飲食店が受ける深刻な“ノーショー被害”:『レストランビジネス』(2/3 ページ)
飲食店を悩ませる「ドタキャン」や「ノーショー(無断キャンセル)」。経済産業省の試算では、業界全体の損害は年間2000億円に上る。予約は契約という意識の希薄さが背景にあり、今こそ利用者の意識改革が求められている。
嫌がらせやイタズラは厳禁
ドタキャンやノーショーがたびたび起きると、飲食店は損失分を転嫁するため、値上げしなくてはなりません。そうなれば、困るのはほかならぬ利用者です。ドタキャンやノーショーを行う人がいるせいで、ほかの人が損害の補てん分を支払うことになります。
もしも、最初から訪れる気がなく、キャンセルするために飲食店を予約してしまうと、偽計業務妨害罪となる可能性もあるので、嫌がらせやイタズラは厳禁です。
大手予約台帳サービスを展開するテーブルチェックが実施した調査によれば、無断キャンセルの理由は「場所確保のためとりあえず予約」がトップであり、「体調不良」「複数店を同時に予約」「うっかり忘れ」「人気店をとりあえず予約」と続きます。
唯一納得できる理由が「体調不良」です。無理を押して訪問し、余計に体調を悪化させたり、同席者やほかのゲスト、店のスタッフに病気を感染させたりしてはいけません。
「場所確保のためとりあえず予約」「複数店を同時に予約」「人気店をとりあえず予約」は、飲食店の予約に対する考えが浅く、キャンセルにあまり罪悪感をもっていないことが根底にあります。「うっかり忘れ」は、スケジュール管理の不備やルーズな感覚が主因です。
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