セガ、渋谷PARCO6階に「初の旗艦店」オープン 「緊張感あるフロア」と常務

セガが渋谷に初の旗艦店「SEGA STORE TOKYO」を開業。IP戦略の中核を担う本店舗は、限定商品や新ブランドの展開を通じて“体験”を提供する拠点に。幹部が語った狙いとは。

[岡安太志，ITmedia]

　セガは7月16日、渋谷PARCOへの初の旗艦店「SEGA STORE TOKYO」出店に先立ち、オープニングセレモニーを開催した。COOの内海州史氏、常務執行役員のジャスティン・スカルポーネ氏、渋谷PARCO店長の平松有吾氏、限定商品のデザインを手掛けたアーティスト・河村康輔氏らが登壇。同社IPの国内外への発信拠点として、存在感を強める姿勢だ。

セガが同社初となる旗艦店「SEGA STORE TOKYO」を出店（編集部撮影、以下同）

左から、常務執行役員のジャスティン・スカルポーネ氏、COOの内海州史氏

　「SEGA STORE TOKYO」は7月18日にグランドオープン予定で、渋谷PARCOの6階「CYBERSPACE SHIBUYA」内に出店する。このフロアは任天堂、ポケモン、カプコンなど国内屈指のIPがせめぎ合う。国内外からの観光客が絶えない立地だ。

　店内デザインは、セガのIPの世界観を表現しており、渋谷をイメージさせる素材や3Dホログラムなどを取り入れた空間構成となっている。店内ではセガの人気キャラクターグッズや限定商品を取り扱う。

セガのIPの世界観を表現

コラージュアーティストの河村康輔氏がデザインした、シュレッダーアートやコラージュ技法が取り入れられた限定商品も展開する

　質疑応答で内海COOは「ソニックの映画や『ペルソナ』のヒットを受け、皆さんの期待に応えられる時期が来たと判断した」と説明。IPの成長が、旗艦店出店を後押ししたと強調した。

　その上で「この旗艦店を起点に、商品展開のモデルケースを示したい」と語り、ライセンス事業の加速にも意欲を見せた。

　スカルポーネ常務は「日本の旗艦店を開けたことをうれしく思っている。魅力的なキャラクターや商品を通じて、世界中のファンにセガの世界観を楽しんでもらいたい」と意気込みを述べた。また、渋谷PARCOへの出店については「名誉でありながらも緊張感があった」と率直に語った上で、「ここにある商品は、海外からの来場客にも楽しんでもらえるはずだ」と、インバウンド需要にも意欲的な姿勢を見せた。