綿100%なのに汗が染みにくい ニッセンの「Tシャツ」が11万枚突破の理由(2/3 ページ)
「汗染みが気になって濃い色のTシャツが着られない」──そんな声に応えて開発されたニッセンのTシャツシリーズが好調だ。綿100%で汗染みを防ぐ工夫とは? 新作やユーザーの支持の理由を取材した。
Tシャツこそ“汗染み対策”が必要という発想
「あたかもシャツ」の開発を通じて、ニッセンは汗対策に特化した商品のニーズが高いことを改めて実感した。実際、レビューやアンケートでも「汗染みが気になる」といった声が多く寄せられていたため、同社は汗染みしにくい商品の開発に本格的に取り組むことを決めた。
2025年4月に実施した自社調査(回答数2275件)では、66.6%の人が「汗染みがとても気になる」「気になる」と回答。消費者の悩みがはっきりと浮かび上がった。
当初はトップスやパンツなどの展開が中心だったが、「一番よく着るのはTシャツ」との声に後押しされ、2021年にスマイルランドでベーシックなTシャツの展開を開始した。「本当に汗が染みない」「モカ系の色でも安心して着られる」といった声が届くようになった。
サイズの種類を増やし、現在はSから10Lまで10サイズを用意している。販売ルートも拡大し、カタログ『nissen,』に掲載されるなど、いまでは同社の主力商品となっている。
2025年の新作はさらに進化
ニッセンは2025年、新作2アイテムを追加した。いずれのアイテムも、本体に加えて襟のリブ部分にも汗染み対策を施し、洗濯を重ねても型崩れしにくい設計になっている。
人気アイテム「綿100%汗染みしにくいVネック5分袖Tシャツ」(1639〜2739円)に加え、新作として「綿100%汗染みしにくいクロップド丈Tシャツ」と「綿100%汗染みしにくい5分袖重ね着風チュニック」を投入。価格帯はそれぞれ1639〜2739円、2189〜4059円である。
クロップド丈Tシャツは、今季トレンドの短め丈とオーバーサイズを組み合わせた設計。肌ざわりのよい綿100%素材に汗染み防止加工を施し、見た目と快適性を両立させている。
重ね着風チュニックは、人気の重ね着風デザインに汗染み防止機能を取り入れた。体のラインを拾いにくく、ワイドパンツやロングスカートにも合わせやすいデザインが支持されているという。
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