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「寄せて上げて」はもう古い? ユニクロやファミマが変える“下着の常識”ノンワイヤー革命(1/5 ページ)

かつて、「寄せて上げて」が主流だったブラジャー市場が様変わりしている。近年は、体を締めつけにくいノンワイヤーブラの人気が急上昇。バストラインをキレイに整えるワイヤーブラよりも売れているという。ヒット商品を販売するユニクロ、ワコール、トリンプ、ファミリーマートに取材した。

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 かつて、「寄せて上げて」が主流だったブラジャー市場が様変わりしている。ワコールの調査によれば、2023年度は「ノンワイヤーブラ」が「ワイヤーブラ」の市場規模を上回ったという。ユニクロ グローバルMD部 部長・ウィメンズインナー部門責任者の炬口(たけのくち)佳乃子氏も同様の見解で、「その傾向は2016年頃からあったが、市場が逆転したのは2023年頃だろう」とのこと。


かつて主流だった「ワイヤーブラ」ではなく、「ノンワイヤーブラ」が台頭している(写真はユニクロの「ワイヤレスブラ/3Dホールド」、ユニクロ提供、以下同)

 ワイヤーブラとは、カップの下部にU字型の金属が挿入されているブラジャーを指し、バストを支え、立体的に整える効果が高い。一方で、ノンワイヤーブラはワイヤーを使用せず、ゴムや伸縮性のある生地を使ってバストを支えるため、締めつけにくい着心地が特徴だ。ブラジャーとインナーが一体となった「ブラトップ」も好調で、各社がこぞって製品を発売している。


ユニクロの「ブラトップ」は国内外で人気を得る

 ブラトップの先駆者・ユニクロは、2008年の発売から改良やラインアップの拡充を続け、近年は欧米を中心とした海外でも大ヒット。2003年から発売するワイヤレスブラ(ノンワイヤー)シリーズも、独自の進化を遂げている。

 ワコールでは、2020年に発売した「シンクロブラトップ」のシリーズ累計販売数が130万枚を突破した。トリンプでは、ワイヤーとノンワイヤーの良さを融合した新カテゴリー「ハイブリッド・ブラ」を発売。ファミリーマートは、下着としても服としても着られる「ブラウェア」で市場に参入した。

 なぜ、ノンワイヤーブラ市場がこれほど拡大しているのか。各社にビジネス戦略を聞いた。

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