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「この上司にはもうついていけない」――NECエリート幹部が部下の声に絶望……それでも変われた“5つの当たり前の行動”(3/4 ページ)

NECの上坂利文氏は「有能だが人がついてこない管理職」と評価され、一度は絶望の淵に立たされた。そこからビジネスコーチングに出会い、マネジメントスタイルを根本から変革。組織を導く「真のリーダー」へと変貌を遂げた軌跡を追う。

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5つの「簡単な行動目標」とは?

コーチングを通して策定した5つの行動目標とは、以下の通りだ。

  • 相手が話した内容を確認し、相手の意図を正しく理解する
  • 相手の話をいったん受け止め、理解したことを相手に伝える
  • 関係者とのコミュニケーションを週1回は実施し、ゴールイメージや課題などを共有し、質の高いコミュニケーションが取れるようにする
  • 自分の考えていることが伝わったか、相手に確認する
  • メール、チャットに加え、対面でもあいさつ、感謝の言葉を声に出すようにする

コーチングセッションを通して定めた5つの行動目標

 これらの目標は、上坂氏にとって「当たり前だと思っていたが、全くできていなかった」という。同氏は当時、相手の話を途中で遮ったり、最後まで聞かなかったり、自分の考えを一方的に伝えて終わりにしてしまうことがあったと認めている。

 橋場氏とのコーチングセッションは、週1回の対面と、メールやチャットでのやりとりを通して進められた。特に上坂氏が印象的だったと語るのは、橋場氏がアドバイスをするのではなく「完全に寄り添いながら気付きを与えてくれる」コミュニケーションだったことだ。このコーチングを通して、上坂氏は自身の行動を客観的に見つめ直し、改善していった。橋場氏もまた、上坂氏の「弱みをさらけ出し、変わろうとする姿勢を見せることで、周りも『変わろうとしているんだ』と理解してくれた」と、その真摯(しんし)な取り組みを評価している。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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