コラム
「文具×ガチャ」またひそかに売れた、キングジム「3カ月完売」ヒットの秘密:ササる“数字”のつくり方(5/6 ページ)
カプセルトイ市場が拡大する中、文具メーカーのキングジムが人気商品をミニチュア化した「キングミニ」が話題になっている。2020年に発売すると、わずか3カ月で完売。実用性も兼ね備えた新感覚ミニ文具の秘密に迫る。
「キングミニ」第3弾が登場
最後に紹介するのは、第3弾の商品である。2024年7月18日、新たに2つのアイテムを発売した。1つは「クリアーファイル カラーベース」をイメージした「ミニカラーベース」(550円)、もう1つは「リングファイル」を再現した「ミニリングファイル」(660円)である。
個人的に気になったのは、ミニリングファイルのサイズである。中に入っている透明のシートの大きさは「幅87ミリ × 高さ103ミリ」。実はこのサイズ、トレーディングカード(トレカ)とほぼ同じなのだ。
もちろん、たまたまトレカがぴったり入るサイズにしたわけではない。近年、トレカを楽しむ人は急増していて、2024年度の市場規模は約3000億円に達する見込みだ(日本玩具協会調べ)。それだけ多くの人が関心を持つ分野だからこそ、サイズにもこだわったそうだ。
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