コラム
「文具×ガチャ」またひそかに売れた、キングジム「3カ月完売」ヒットの秘密:ササる“数字”のつくり方(6/6 ページ)
カプセルトイ市場が拡大する中、文具メーカーのキングジムが人気商品をミニチュア化した「キングミニ」が話題になっている。2020年に発売すると、わずか3カ月で完売。実用性も兼ね備えた新感覚ミニ文具の秘密に迫る。
キングミニじゃなくて、キングギガ
さて、第3弾の発売にあたり、どんな目標を立てたのだろうか。第1弾の5万個から第2弾は9万8000個に増えたので、ほぼ2倍である。次も、2倍にすると約19万6000個、つまり20万個近くになる計算だ。
「いやいや、さすがに倍々ゲームはムリゲーでしょ。15万個くらいじゃないの?」などと思われたかもしれないが、目標は25万8000個である。繰り返しになるが、第2弾のときと同じように、この数字は適当にはじき出したものではない。
緻密に計算された目標とはいえ、25万8000個という数字を聞いた関係者は、こう感じたかもしれない。
「これはもう、キングミニじゃなくて、キングギガですわ」
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