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ローソンロボ、KDDIオフィスを走る 高輪を「イノベーションの発火点」に(1/2 ページ)

KDDIとローソンは、社員専用のオフィス特化型店舗「ローソン S KDDI高輪本社店」をオープンしたと発表した。配送ロボット10台を導入するなど、テクノロジーを活用した実証実験を進める。

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 KDDIとローソンは7月24日、「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)内にあるKDDI本社の社員専用フロアに「ローソン S KDDI高輪本社店」をオープンした。オフィス環境に特化した「Real×Tech LAWSON」の実験店舗で、社員の生産性と利便性の向上を図る。配送ロボットを計10台導入し、オフィス内での回遊販売やデリバリーも実施する。


ローソン S KDDI高輪本社店(出所:プレスリリース)

 店舗はKDDI社員専用で、レジを設けず完全キャッシュレスで運営する。専用の「オフィスローソンアプリ」を使い、商品コードをスマートフォンでスキャンして決済する仕組みだ。事前にアプリで商品をカートに入れておくこともできる。

 ただし、アプリと店頭の在庫状況は連動していないため、チェックイン後に商品を手に取ってから決済する必要がある。チェックインは、店頭の専用端末にスマホをかざして行う。広報担当者は「将来的には在庫と連動した運用を目指す」と話した。


チェックイン用端末、「オフィスローソンアプリ」(編集部撮影、以下同)

 KDDIが社員約1万人を対象に実施した調査では、約9割が日常的にコンビニを利用している一方で、「昼休みなど特定の時間に来店が集中しやすく、混雑やレジの待ち時間がストレス」といった課題があった。新店舗ではアプリ決済などにより、店内の平均滞在時間が約2分ほどになったという。

 陳列や清掃はロボットが担当し、値札には電子棚札を採用。店内カメラで人の動きを分析し、商品配置の改善にも役立てる。通常、同規模の店舗では4人程度の人員が必要だが、「ローソン S KDDI高輪本社店」は1人で運営可能だという。


店舗に導入した「AIサイネージ」や「飲料補充ロボット」をオフィス内で展示

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