インタビュー
ゼンリン「有人離島カード」がまさかの即完売 推しは“人口9人以下”の島?(5/5 ページ)
地図会社のゼンリンが「有人離島」をテーマにしたトレーディングカードを発売した。レア度は人口で決まり、オンライン限定のコンプリートBOXは即日完売。推し活や聖地巡礼にも発展し、離島の新たな楽しみ方として話題を呼んでいる。
販路の拡大と、シリーズ第2弾の展望
好調なスタートを切った一方で、課題も見えている。現在の販売チャネルは自社が運営する九州の4店舗と、オンラインショップに限られている。この課題に対応するため、ゼンリンは販路拡大にも乗り出した。
まずは、地図と親和性の高い店舗として、地理系のブックカフェ「空想地図」での取り扱いが始まる予定だ。
今後は、こうした店を起点に、さらに販路を広げていく予定である。担当の高橋さんは「友人同士で開封を楽しんだり、かぶったカードを交換したりと、トレカならではの楽しみ方も広げていきたい」と話している。
全体で304ある有人離島のうち、今回カードになったのは70島だけ。まだ234島が残っており、第2弾以降の準備も進められている。さらに、今後は有人離島以外のテーマでも、シリーズとして展開していくことも考えているという。
カードがきっかけとなって島に興味を持つ人が増え、実際に足を運ぶ人が出てくれば、地域の活性化にもつながるはずだ。1枚のカードが、新しい島との出会いを生み出すかもしれない。
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